実習ゲーム用のカード教材「Lカード」の実習例

Lカードを使用する代表的な3つの場面と使い方

1)研修の導入及び序盤に

「アイスブレイク」や「場の雰囲気づくり」のためのツール
(例)私が大切にしているのは・・・ Lカードでインタビュー など

2)研修の中盤に

「レベル表の特定の項目の理解を深める」ためのツール
(例)中間報告は、どんなとき、なぜ必要ですか 積極的傾聴とは、どんな意味ですか など

3)研修の終盤に

「実践への自己動機づけを促す」ためのツール
(例)当社の管理者にとって、特に重要な5つは何でしょうか
   私たちの職場(チーム)にとって、大切な5つは何でしょうか など

Lカード演習の進め方(例)

1)研修の導入及び序盤

1)-1 「私が大切にしているのは・・・」

アイスブレイクを目的とした、初心者でも簡単にできる演習です。グループ内で、Lカードの内容を話題にして、1人ずつ、1分間程度のスピーチをしてもらいます。

  1. 各グループに、1~2度(又は3度)のLカードを、1組ずつ配布します。
  2. どなたかに、Lカードを(トランプのように)シャッフルしてもらいます。
  3. グループメンバーに、トランプを配る要領で、Lカードを配ってもらいます。
  4. このとき、配る枚数に1~2枚の差が出る場合がありますが、同じ枚数にならなくても構いません。
  5. Lカードを配り終わったら、各自でその中から3枚を選んでもらいます。
  6. 3枚を選ぶときのテーマは、インストラクターから案内します。
    • (テーマ例)
    • 私が大切にしていること
    • 私や私の職場で必要なこと
    • 私がいま話題にしたいカード など
    テーマは、そのとき話題にしやすいものがよいでしょう。上記の他にも、気軽に取り組めるテーマがあれば自由にお考えください。
  7. 各自で3枚を選んだら、その他のLカードはテープルの中央に捨てます。
  8. もし、配られたLカードの中に自分の気に入るLカードがないという場合は、他のメンバーがテーブルの中央に捨てたLカードの中から、選びなおすこともできます。
  9. インストラクターは、このとき、「気軽に選んでくださいね。ある意味、出たとこ勝負でお願いします(笑)」などと、受講者が慎重になり過ぎないように、緊張をほぐすためのアナウンスをするとよいでしょう。
  10. 各自、選び終わったところで、順番に、Lカードを使ってスピーチをします。
  11. スピーチの進め方は、以下の通りです。
    1. Lカードをメンバー全員に見えるようにする。
    2. 「私の選んだLカードは、この“○○○○○”です」と、Lカードを読み上げる。
    3. 「私が、このLカードを選んだ理由は・・・」と、続ける。
  12. 1人の持ち時間は1分間程度を目安として案内します。
  13. グループ全体の持ち時間を10分間とし、終了時間の合図があるまで2巡、3巡してもらいます。
  14. 演習が終わったら、Lカードへの質問や感想などを全体で共有します。
  15. 演習後の全体共有は、場の雰囲気をつくるうえでも大変効果的です。

1)-2 「Lカードでインタビュー」

場の雰囲気づくりを目的とした、初心者でも簡単にできる演習です。2人1組のペアで行います。Lカードの内容を話題にして、相互インタビューをしてもらいます。

  1. 2人1組のペアをつくってもらいます。
  2. あらかじめ、互いに、Lカードの中から「相手に尋ねてみたい」1枚を選びます。
    Lカードは、「1)‐1 私が大切にしているのは…」の演習の要領で、メンバーに配布したLカードの中から選んでもらいます。
  3. 各自で選んだLカードを使って相互インタビューをします。
  4. インタビューの順番は、ジャンケンなどで決めると、場が和んでよいでしょう。
  5. インタビューの時間は、1人あたり2~3分間です。2人ペアで5~6分間です。
  6. インタビューは、次の3段階で進めます。
    1. Lカードを相手に見せながら、「~~について、○○さんはどうですか? どれくらいできていますか?」
    2. 「具体的には? 例えばどういうことですか? もっと詳しく聞かせていただけますか」
    3. インタビューの最後に、「私(インタビュアー)がこのLカードを選んだ理由は~~だからです」と、選んだ理由を紹介して終わります。
  7. 1人目のインタビューが終わったら、交替して、同じ要領で進めます。

2)研修の中盤

2)-1 「中間報告は、どんなときに、なぜ必要ですか」

2)-2 「積極的傾聴とは、どんな意味ですか」

「5段階のレベル表」理解のためにLカードを効果的に活用します。Lカードを活用することで、自然に、特定の項目への受講者の集中力を高めることができます。

  1. 報告の3度の「中間報告」や連絡の3度の「積極的傾聴」のグループ演習をする際、該当するLカードを各自で目の前に取りだしてもらい、演習に取り組んでいただきます。
  2. Lカードを見ることで集中力が高まり、より深い演習になります。
  3. 他の項目でも、このようなLカードの活用は大変に効果的です。取り組んでみてください。

3)研修の終盤

3)-1 「当社の管理者にとって、特に重要な5つは何でしょうか」

管理者を対象にした研修の総括的な演習として効果的です。Lカードの中から選んでもらうので、受講者にとっては取り組みやすい演習です。演習の成果にバラつきが少なく、常に一定の成果が期待できる演習です。

  1. 各グループに、Lカードを1組ずつ配布します。
  2. どなたかに、Lカードを(トランプのように)シャッフルしてもらいます。
  3. グループメンバーに、トランプを配る要領で、Lカードを配ってもらいます。
  4. このとき、配る枚数に1~2枚の差が出る場合がありますが、同じ枚数にならなくても構いません。
  5. Lカードを配り終わったら、まず個人で、配られたLカードの中から「当社の管理者にとって特に重要な3枚」を選んでもらいます。
  6. 選んだ3枚を提示し合いながら、グループで話し合ってもらいます。
  7. 最終的には、グループとして「当社の管理者にとって特に重要な5枚」を全員合意で決定してもらいます。
  8. 選ばれた5枚のLカードの項目は、順位付けしたうえ、選んだ理由も添えて、摸造紙(もしくはA3ऀサイズの用紙)に記入してもらいます。
  9. 出来上がった摸造紙(もしくはA3サイズの用紙)を使って、全体共有してもらいます。

3)-2 「私たちの職場(チーム)にとって、大切な5つは何でしょうか」

一般職を対象にした研修の総括的な演習として効果的です。Lカードの中から選んでもらうので、受講者にとっては取り組みやすい演習です。演習の成果にバラつきが少なく、常に一定の成果が期待できる演習です。