第6回「一段高い視点」

人が育ち、仕事の成果があがる!『情報によるマネジメント』

今日のテーマは
“一段高い視点” です。

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報連相の目的を明らかにし、「一段高い視点」で状況を見るとき、
いままで見えていなかった、重要性、緊急性、 連絡の必要範囲、
順序などが、見えてきます。

「一段高い視点」とは、具体的に言いますと、
上役の目で見るということです。

同じ状況を一段高い上司の視点で見ますと、
今までとは違う風景が見えてきます。

上司は部下と同じ風景を見ていないということです。
すなわち、虫観に対して鳥観です。

つまり、重要性・緊急性と言いましても、
部下の視点からみた重要性・緊急性と上司の視点からみたそれは、
必ずしも一致しないということです。

部下が、些細なことだと思っても上司が見ますと、
そういう情報こそ大事なのだ、
それが重要情報なのだ、ということがあります。

その段階では些細なことのように見えるが、
それが拡大して後々大きい問題になる恐れがあるから、
兆候が出た段階で手を打っておきたいのです。
上司とすれば、大問題になるまえに連絡して欲しいのです。

一段高い視点で見ると、このようなことが理解できます。

重要性、緊急性、連絡の範囲(他部門、他社)などの判断を
一段高い視点でしている。
低い視点、横・外部の視点でもみている。

ところで、重要なのは、「一段高い視点」だけではありません。

「一段低い視点」(部下や後輩の目)からその状況や自分を見る、
また「横の視点」(同僚や、関連部署の目)からも
自職場や自分のやっていることを見ることのできる人がいます。

さらに、お客様、仕入れ先、協力会社、地域社会、といった
「外部の視点」でその状況と自分を見ることができる人もいます。

自分自身を含めた全体状況を見ることのできる人です。

一段高い視点だけでなく、関連部署からの視点、一段低い視点、
さらには外部のお客様、仕入先、取引先、地域社会の人々の目で、
自分の言動とか自部門を見ることができるのが仕事のできる人です。

このように自分の視点を固定化することなく、
必要に応じて柔軟に視点を移動させることが大切です。

立場が違えば見方は変わります。

重要連絡、緊急連絡、といってみても
自分のまわりの関係者やお客様の目でみると、
何が重要で、何が緊急かは、
必ずしも自分が見ているとおりとは限りません。

だれとだれに連絡すべきか、だれに先に連絡すべきか、
という範囲や優先順位についても、自分の目からだけ見て考えるのと、
例えば一段高い立場に立って考えるのとではかなり違ってくるでしょう。

その一方で、自分の方からしか見ることのできない
視点の固まった人もいます。

学校を卒業し社会人となって、だんだん年をとってきますと、
とかく自分の視点が固定化しがちです。これが多数派でしょう。

極端になりますと、
物事を全く自分の方からしか見ることのできない人もいます。

相手の立場に立てない、
視点の凝り固まった人も時々みかけます。

もちろん、相手の立場から、他者の目でも見ることのできる
柔軟な視点の持ち主もおられます。

この柔軟な視点が自己を知ることにつながり、
自己革新のきっかけになり得るのです。

さて、みなさんの視点は、いかがでしょうか。